セレンディピティ

という言葉を、この土曜日に知りました。

この言葉とは今後とも向き合っていく予感がするので、この言葉と出会った経緯と、自分の気持ち。そして、最後にこの言葉の持つ意味について書き記しておこうと思います。
時間に少し余裕があれば、お付き合いください。

先週はまず、木、金、土と会社の2泊3日の研修でした。
僕の入った会社は実務的な研修はほとんどなく、「揉まれて慣れろ」の精神なのですが、社長や役員クラスの方の講義が少しと、大部分を研修会社の外部講師が務める研修がよくあり、4月、7月、2月と、今回で3回目です。

2泊3日と書いた通り、関西や中部を中心に、毎度色んなところで行われます。
休憩時間がほとんどない中、長時間の座学と、いわゆる前時代的なパンチの効いた飲み会が行われるため、体力と精神をゴリゴリと削られるほか、普段会えない各地方の同期に会い、「やっぱり関西はやべえよ…」と同情される日々を過ごすのが一定の流れです。

ほとんどの時間を共に過ごすことになる外部講師は、前回、前々回はなかなか壮絶な過去を生きてきた人たちで、素人ながらに、「人より厳しい人生を歩んできた人は、いざ人に何かを教える時に言葉の重みが違う。」と感じました。
同時に小中高の学校の先生は、学校を出て学校に入ってきた人ばかりなので、そういったものが全く感じなかったことへの証明にもなりました。

その点では、今回の講師はどんな人生を歩んできた人なんだろうと思っていたのですが、やってきたのは幾度も幾度も転職を繰り返したくせに、「私は年収上がりましたけど、あなたたちは転職なんてしないほうがいいですよ〜」とほざく、武勇伝を押し付けるおっさん。それ以上でも以下でもない人でした。
人事の前で転職を煽ることができないのはわかりますけど、それなら大人しく年収下がるから転職するな、くらい言えないものでしょうか。みみっちいプライドが最高に寒かったです。

しかしその講師が放った言葉の中で
「研修には君たちの時間と、100万以上の経費がかかっている。この3日間の中でそれに見合う何かを持って帰ってほしい。」
という言葉だけ、僕は同意できると思いました

なぜなら、この研修が行われる木、金、土のうち、木、金はもちろん通常営業日。
1月の年明けから、6年目になる僕の教育係をしてくれていた先輩が異動になり、僕はもともとやっていた飛び込み営業による新規開拓と並行して、先輩がヒイヒイ言いながらやっていた仕事を全て1人で回さなければいけない状況になってしまっていました。まぁそれは色んなところから火が吹き出しつつも気合いでやっているのですが、問題はその仕事を研修中誰がやるのかということ。

こういった時は、直属の上司がフォローをしてくれるんですが、直属の上司がいなくなってしまった僕の状況では、その役割はいきなり課長になってしまったんです。毎日夜中の2、3時まで働き、週に1、2回徹夜で仕事をしている課長に、さらなる負担を強いてしまいました。さすがに罪悪感がオーバーヒート。

こんな状況に追い込んでしまっている以上、手放しでは帰れない。という思いと、上記した通り、それなりの経費がかかっている以上、何かを得て帰ってやる、という思いで、3日間を過ごしました。

そして研修も最終日。
時間は終わりも近づく17時半。毎夜行われる飲み会で前日の記憶を激しくゆすぶられつつも、研修もまとめに入り、それなりに得るものはあったかなと思っていたとき、講師があることを話し始めました。

「機会があれば、やりたいことを100個書いてほしい。自分の持っているノートでもいいし、手帳でもなんでもいい。やりたいことが変わったら書き直してもいいから、とにかく書いてみてほしい。別にそのためにあれこれ努力するとか、そんなことは一切書かなくていい。ただ書くだけ。

これがどういうことになるか。最初は『〇〇に行きたい!』等の大きな目標や夢が羅列されるかと思いますが、100個もそれはさすがに持たない。『〇〇で〇〇をしたい』っていう風に、どんどん細分化されていって、具体的になって行きます。

そして、具体的になればなるほど叶う。この方法で、僕は現在49個のことを叶えています。」

僕は「言葉にして書くことで、脳により強く印象づけるのかもしれない」と、この話に少し感心して、人一倍やりたいことはあると思っているので、これくらいならやってみようかな〜なんて考えていました。しかし、もう少しだけ続きがあるんです。

「なぜこんなにも叶うのか。僕は特別そのやりたいことを叶えるために生きたわけではありません。しかし、やりたいことを書くことによって、それを叶えるチャンスを見つけることができるんです。

これはどういうことかというと、なんの変哲も無い日常生活の中で、自分のそのやりたいことへ繋がるヒントが見えたときに気づくことができるようになるんです。

ふとした偶然のチャンスに気づき、幸運を掴み取る能力。
自分にとって意味のある何かを見つける能力。
予期せぬものから素晴らしいものを発見する能力。

これを脳科学の世界ではセレンディピティと呼びます。」

僕はそれまで書いていたまとめを無視して真っ先にその聞きなれない横文字をメモ書きしました。

今思えば、僕にはセレンディピティの能力が備わっていたのかもしれません。
デザインをやりたいとくすぶっていたとき、たまたまNOT A NAME SOLDIERSのダイさんが「デザインやってくれる人いないかな〜」といってるのを見ました。それを見逃さずにコンタクトをとって、生まれて初めて、僕のデザインした商品が金銭という対価を持って売り出されました。
今でもその経験は自分の中で大きく存在していて、自信の1つになっています。

これを聞くまで、僕は、1つのチャンスを見つけたらそこに突っ込んでいく力が強いと自分で思っていたのですが、それはそもそもチャンスを得てからの話であり、さらに前の段階である、このセレンディピティというチャンスに気づける能力によって、今まで生きて来れたのかもしれません。

この言葉との出会いは、自分にとって大きなマイルストーンになるような気がしています。
ただの偶然、といってしまえばそれでお終いですが、この話を持ち出すまで、今回の講師はまた自分のサクセスストーリーをペラペラと話していて、僕は夢うつつの中でその話を聞いていました。

それが、たまたまこの話になった瞬間に、なんとなく目が覚めたのです。

これは、「今、ここから話し始める話はお前にとって重要な話になるぞ。」と、僕のセレンディピティが教えてくれたのでは無いのでしょうか。言い換えると、この言葉との出会い自体が、僕のセレンディピティのもたらしてくれたものなのでは無いか、そんな気がしてなりません。

どこかスピリチュアルなオカルト話をしている自覚はもちろんありますし、サクセス講師のありがたい話で洗脳されているわけでもありません。自動シャットダウンで聞き流しました。
それに、似たような意味を持つ運命なんてものも信じていません。決められた、定められた道を歩いている感覚はなく、自分で選んで毎日進んでいるつもりです。なんなら、仮に運命というものがあったとして、過去に1度か2度運命を蹴っ飛ばしたという自覚があります。

そんな捻くれまくった天邪鬼の僕が、これほどまでにこんなよくわからない言葉に何かを感じています。

なぜなら、深い関わりを持つ人には話していますが、僕には、どれだけタイミングが合ったといえど、それでも「こんな偶然があるのか」ということが人生にありました。もっといえば1度や2度じゃありません。いるべき場所にいる人、様々な知識や才能がある人しかたどり着けないチャンスを、僕はなぜか得てきました。

僕はそれを、自分の持つ運と思ってきたのですが、セレンディピティによるものなのかもしれないと思ったらしっくりくるのです。

いつかこれを、僕は自分自身のデザインに反映させたいと思っています。
実はもう何年も、頭の中にずっと、とあるデザインがあるんです。

これは、いつか自分の個人の名前で出そうと思って取っているんですが、ある日とても楽しみにしていたライブを見に行って、夢中で見ていたとき、ある人のあるポーズでたまたま気づいたこと、まさにセレンディピティによって偶然生まれたデザイン。

だいたい、よっしゃこれはきた!ってデザインとか、苦労して思いついたデザインって、ネットで調べたらどっかの誰かがとっくの昔にやってたりしてしょげるんですけど、これはまだ誰もやってないんじゃないかなって思ってるんです。

願うなら、このデザインを誰かのセレンディピティで見つけてほしい。
顔も見たこともない誰かが、どこかで何かの拍子で僕のデザインに出会い、そこに偶然の幸せを感じてほしい。

そして、もっと言うなら、僕の作ったデザインをきっかけに新たな偶然の幸せを手にしてほしい。
そのデザインを身につけて出かけるとか、たまたま似ていた何かも気になったとか、合うものを見つけたとか、同じデザインを持っている人と出会ったとか、些細な偶然から幸せを見つけて、どんどん連鎖させて行ってほしい。

常々、自分のやりたいことで人を喜ばせることができるのが1番の理想だと思っていますが、自分のデザインから生まれた幸せがどんどん大きくなっていけば、その大きさに応じて僕も嬉しくなる。

たまに聞く「今日はゆうせいのやつ、着てきたよ。」の一言が、僕の背中をどれだけ押してくれているか。人前であんまり真面目なこと言うのは好きじゃないので言いませんが、本当に感謝しています。

自分のデザインで沢山の幸せを生み出す。
今すぐにできることではないし、時間もかかると思いますが、言った以上は引っ込みません。

いつか絶対に叶えてみせます。

 

 

 

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