人のため

人のために何かをするっていうのは、凄く力のいること。

っていうのが、少なくとも自分の人生を自分のために生きてる僕の認識。結婚したり、子供ができたりしたら変わるのかもしれませんが。

でも、自分が何かをすることで、その人の何かが良い方に向かうのなら、なんだってやってあげたい。どれだけ労力を使ったって、そこに全力をかけたい。いつだってそう思ってます。

まぁ、僕みたいにやりたいことがどうたらこうたらと、バカみたいなこと言ってる自己中な部類の人間は、それでバランスを取ってるんじゃないでしょうか…。
そんなプラマイ0人間みたいな僕と違って、世界には本当の意味で、世のため人のために尽くす、尽くせる人たちがいます。

あまり詳しくはないですが、マザー・テレサなんてまさにそうなんじゃないでしょうか。
大きすぎる人を出してしまいましたけど、自分の周りにもそういう人たちが沢山いて、本当に尊敬できると日々感じています。本当に。

ただ、SNSとかで拡散されてくる人を見ると、そうではない人も沢山いるんですよね。
人のために何かをしようとしたものの、相手に冷たい態度を取られて、豹変してしまう人、心当たりあったりしませんか?

凄く疑問に感じるんですよね。

って言うのも、仮に誰かから助けて!と言われて、しぶしぶそこに手を差し伸べて、結果その悩みが重すぎた、、、俺じゃどうしようもできんよ、、、ってのは正直仕方ないと思うんです。

問題なのは、自分から手を差し伸べたくせにすぐ振り払おうとする人です。

まず、「助けて」って言える人って、きっとそこまで多くないと思うんです。

多くの人は直接的には言えずに、会って話すときにポロっと愚痴をこぼしたり、あるいはSNSに書いたり、遠回しに遠回しに伝えて、誰かに扉を開けてもらえるのを待ってるってのが実情だと思うんですよ。

そして、それに気づいた人や心配した人、この人の悩みなら自分が解決できると思った人が、その扉をこじ開けて、手を差し伸べる。世の中そうやって、お互い持ちつ持たれつやっているんだなと思うんです。

ただ、そうやって扉をこじ開けて手を差し伸べた人の手を、悩んでいる人たちはそうそう素直に握れたりしません。

「お前に何がわかる」
「なんの解決にもならない」

って言われたり、

完全に無視されたり、逆切れされたり、、、

悩みのスケールが大きいほど、そうそう一筋縄ではいかないと思うんです。

まぁ、一筋縄ではいかない問題だから、誰かに助けて欲しいってわけなので、当然と言えば当然です。
そこで、冒頭に書いたように豹変してしまう人。

気持ちはよくわかるんです。

「なんでそんなこと言われなきゃいけないんだ」
「お前のためを思っていっているのに、なんでわからない」
「助けてやろうとしたのに、なんで俺がこんな目に、、、」

誰もがハッピーにまみれた思考回路をしているわけではありません。人によっては様々なことを思うでしょう。

そこで救いになるはずだった手を引っ込めて、余計関係が悪化した人たちを、きっとどこかで見かけたことがあるのではないでしょうか。

書いた通り、気持ちはよくわかるんです。
ただ、なんのために手を伸ばしたんだ。って思うんですよね。
無視することだってできたはず。

それでも、「あなたのことを助けたい」「あなたのことを助けてやれる」そんな気持ちがあったから、わざわざ閉じこもっている扉をこじ開けて手を伸ばしたんじゃないかと思うんです。

そこで思うように手を握れなくて、途中で振り払ってしまっては、それはただの自己満足。

もはや人に「優しい人」と思われたいだけで、「優しくなりたい人」「優しくあろうとする人」でしかない。

それはそれで立派なのかもしれませんが、見返りを求めた優しさに疑問を感じずにはいられません。

突然ですが、僕の名前はゆうせいといって、漢字で「優成」という字を書きます。「優しく成る」と名付けられた以上は、優しいって言葉に対して嫌でも敏感になります。

僕が思う本当の優しさとは、どれだけ手を振り払われようと、手を伸ばし続けること、見返りなんてもとめないこと。そして、なにがあっても相手を許すことです。

そもそもなんでこんなことを書いたか。またまた長くなりますが、読んでくれたら嬉しいです。

僕には、大学に入学して、出席番号が1つ後ろだったことから仲良くなった友人がいます。

彼は2浪して入ってきたんですが、家庭環境が複雑で、現役で大学に合格したものの、父親の突然の失業(同情できるようなものではない)により入学金が足りず、自分で学費を稼いで入学。

入学後も日々学費稼ぎに奔走するも、来る日も来る日も貯めた貯金を父親によってギャンブルに使いこまれ、それにもめげず、普通の4大に通いながら、リュウマチ持ちであまり働けない母親と高校生の弟の生活費を稼いでいました。

性格的には、ギターが好きで異常にうまくて、とても面白いやつ、というかぶっ飛んだやつなので、僕は仲良くしていましたが、毎日夜勤をしているせいで大学にはまともに来れませんでした。(自分で稼いだ学費なのに無駄にしてる)

なので、僕は金銭面以外で、多岐に渡って彼のサポートをしていました。まぁ、思えばただのお節介です。

ただ、自分は彼にどう接するべきか、最初の頃はとても悩みました。

というのも、彼の辛い状況を僕はわかってやれる立場じゃない。
普通の家庭で育ってきたぼくが同情なんてしたところで、「お前に何がわかる」と思われると考えたので、一貫してあっけらかんとした、家庭のことをネタにするくらいの態度で臨みました。調子に乗ってネタにしすぎましたけど。怒らない程度に。

でも、彼自身は自分から大っぴらにそういうことを話すタイプではなく、僕がいなければただただ常に顔色の悪い、素行不良の生徒と思われて終わってたと思うのですが、そのぶっ飛んだキャラと相まって、大学でも沢山の友達に恵まれるようになりました。

嫌な思いもさせてしまったかなと思うんですが、「この4年間で俺は良い友達を得た」と話していたので、それなりに何かは残せたみたいです。
ただ、こんな状況なので彼は定期的に音信不通になります。平気で1カ月くらいなんの連絡も取れなくなります。

4大なので、少々単位を落とすくらいは大丈夫なんですが、問題はゼミです。僕らみたいな文系、特に法学部系にとってはゼミが相当重要なウェイトを占めます。

なかなかパンチの効いた、かなり厳しい教授のゼミに僕たちはいたのですが、彼が休む度、彼のフォローを行うのは僕でした。

今日はなぜ休みなのか、論文は書いているのか、現在などういう状態なのか(治験で消え去る時期が多かったので)、体調はどうなのか。

まるで親です。
でも、彼からのレスポンスは99%ありません。

都合が悪いことがあると完全に閉じこもるタイプなんです。そうなるとなぜか僕が機嫌を崩したゼミの教授に怒られるという謎の悪循環が巡ってきます。

しかし、普段の授業の4年間と、ゼミに入ってからの2年間、僕は彼にどれだけ手を振り払われようと、手を伸ばし続けました。どれだけストレスになろうと、自分が嫌な目を見ようと。

特に、卒業を間近に控えてからは本当に酷かったんです。

僕のゼミにはゼミ費を使った旅行があるのですが、最後に沖縄に行くことになりました。
しかし、彼の参加表明も聞いて申し込んだ直後、本当に連絡が途絶え、立替金の回収も行えない。そのままキャンセル代が発生する時期になっても連絡は取れない。

ただ、そこそこ楽しみにしていたので強制キャンセルはしたくない。
どうにか教授に掛け合って、キャンセルはしないで欲しいと伝えたものの、参加するのかしないのか一切わからない状態。

上記したように、都合の悪いとき、僕の連絡は一切見ないので、仲の良い先輩の携帯を借りて連絡すると返事があり、そこから連絡を取って前日の夜18時にやっと参加を表明できることに。

なんといったってトラブルメーカーなので、空港で携帯を落として、沖縄に飛ぶ直前に羽田行きの飛行機に持ち込まれてるのが判明してダッシュで取りに行ったり、、、ほんと話し出すと尽きないんですが、ひとまずは無事に旅行を終えました。
そして問題になっていた立替金は、ひとまずはゼミの教授が一旦払ってくれて、事なきを得ました。

と思ったのですが、ここからが本当に大変でした。

なんと、沖縄から帰ってきた日を境に、一切連絡が取れなくなります。そのまま僕は卒業してしまいました。

ありとあらゆる手段を使って連絡を試みても、全てをシャットダウンし、結局なんの返事ももらえませんでした。

「俺は4年間で良い友達を沢山得た」と言ったとき、まさかなと思ったのですが、彼はそのまま一切姿を現さず、退学しました。

自分の中で、「友達を作るための大学生活だった」と解釈して辞めてしまったんです。

正確にいうと、辞めたのかもわかりません。内定ももらっていて、まだ学校に来ていた頃、単位が危ういこと先方に告げると「まず1年くらいバイトで入ってくれてから卒業すればいい」と言ってもらったことだけは聞いていたので、休学の可能性もあります。が、卒業していないことは確かです。

そして、残ったもの。

それはゼミの教授への借金。
2泊3日の沖縄旅行代、わずか数万円ですが、僕たちの教授は結構癖がある法学の博士。
教授は、僕たちと過ごした、たったの2,3年間でポコポコと裁判を起こして、その都度勝ってきた人です。

簡単な裁判にも、どこからか連れてきたその道のスペシャリストの弁護士を用意して相手を叩き潰す人なんです。

ただ、東北の復興支援に協力してくれたり、僕の性格はよくわかってくれている人でしたが。要するに攻撃性が強いんです。

これは必ずこじれるなと思っていた矢先、案の定、教授から僕に連絡があり、彼の足取りをつかめるかということで連絡をもらいました。

既に上記した彼の話していた内定先へ何度も電話をかけ、彼の所在を問い詰めたところ「そんな人はいない!!」とキレられたそう。
そして、既に少額訴訟の準備を始めていることを伝えられました。

教え子を裁判にかけるって発想はそうそう出てくるものではないと思いますが、「それが私にできる最後の教育です」と引っ込む様子は微塵もありません。

やると言ったら脅しではなく本当にやってしまうタイプの人なんです。

さあどうするかな、、、と思ったとき、最終手段を思い出しました。
彼は誰にも教えていないんですが、ツイッターをやっていたんです。しかも結構な廃人。
件の旅行中、沖縄にいたときに彼がツイッターをやっているのを見て、

「音信不通のときに何かのチャンスになるかもしれないな、、、」

と感じた僕は、こっそりとIDを盗み見てメモり、怪しまれないように彼の趣味に合わせたアカウントを作って、フォローしていたのを思い出しました。

4年間を過ごしたからこそ僕の中の何かのセンサーがこれを見逃すなと反応したんでしょう。

そして、そのアカウントを覗くとやはりつぶやいていたので、「ツイッターしてる暇あるなら連絡ください。教授が何をしようとしているか、君なら薄々気づいてるでしょう。訴えられるよ。」とメールしたところ、アカウントに鍵がかかりました。

彼は普通に覗いていると思ったんでしょう。既にフォローしているのであまり意味はないんですが、、、その後もつぶやきは続けていました。

そこで、僕はもう見れなくなったという体裁で、その後は彼に連絡は取らず、たまにつぶやきを掘り返し、尻尾を出すのを待つことにしました。

しばらくすると、やはり4月に退学してからどこかで働いているようで、新生活ということもあって職場に関してのつぶやきをちょこちょこと書くようになり、最寄駅・職種・時間帯の情報をつかんだ上で、ついには職場を突き止めることに成功。

僕はそれを教授に伝えました。

そこからは、教授の突撃が始まり、ようやく本人と直接話せたということで、立替金の回収が成功し、ついにひと段落しました。

2月に沖縄に行ったのに、解決したのはもう7,8月くらいだったと思います

度々教授からの連絡が来て、僕が問い詰められるたびに、正直「なんであいつのせいで俺がこんな目に合わなきゃいけないんだ、、、」と思いました。

彼はもちろんのこと、僕だって新生活が始まったところで、毎日仕事に明け暮れても、悪い方に悪い方に物事が進んで、空回りばっかりしている時期でした。

それでも、4年間を共に過ごした友達が裁判にかけられる姿なんて見たくない。僕が行動することで、手を回すことでその最悪のパターンは変えられるかもしれない。その一心であの手この手で、もはやストーカーのような真似までしてしまいましたが、、、僕がいなかったら彼は今頃被告人です。

そう考えると、非常に無理をした結果になりましたが、良い結末にもっていけたと思っていて、間違ってなかったと感じています。

ここに書いた僕のパターンは、少し変わった例になるかもしれませんが、世の中にはあなたが手を伸ばすことで、あなたの貴重な時間や労力を犠牲にして誰かのために使うことで、その人の人生を良い方向に変えられることもできるんじゃないでしょうか。

そんなことを伝えたくて、ここまで長々と書いてみました。

まぁ、多くの人は僕なんかより人のために生きてるかと思いますので、な〜にを偉そうなこと言ってんだと自分でも思いますが…。

でも、そもそもこのブログを書こうと思ったきっかけは別にあるんです。

実は、件の彼に、この前久しぶりに連絡を取ってみたんです。

1年ぶりになる僕からのまともな連絡は
「生きてんのか?飯でも行こう」

同じく1年ぶりになる彼の返事は
「よお、3月入ったらまあまあ予定開けれるで」

ただただそれだけやり取りでした。

ってことで、久しぶりに会って、たっぷり話してこようと思います。

最後に、さっき書いたことをもう一度書きます。

僕が思う本当の優しさとは、どれだけ手を振り払われようと、どれだけ握ってもらえなかろうと、手を伸ばし続けること。見返りなんてもとめないこと。

そして、相手を許すことなんです。

でも、飯は全て奢ってもらうつもりです。

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